個展”Overdrive 3"
2014/11/30(Sun)-12/28(Sun) 10:00〜18:00〔最終日は 〜17:00〕
art・age Gallery〔愛知県豊橋市〕※会期中無休
※会期中の週末は、出来るだけ在廊したいと思います。
Twitter(@emptycolours)にて在廊予定などをお知らせする予定です。
⇒ 「Facebookページ」でも情報発信をして行く予定ですのでお楽しみに!
はじめに私事ですが..(笑)
諸事情と思うところありまして、東京・世田谷の実家以上に永年住み慣れていた浜松市を離れ、9月中旬に静岡市駿河区に住居兼アトリエを移しました。
以前「大平台図書館」などと称して作家仲間の皆さんに親しまれた旧アトリエからは車で1時間半弱、90kmほど東に移動しましたが、今後は「駿河図書館」と称して(笑)、近隣の作家仲間の皆さんの集まるクリエイティブな場になったら良いなあとタクラんでいます。
新しい環境でまだ片付けも済んでいない状態の中ですが、今回もまた新しい作品を描きました。落ち着いたらより広く快適になったこの新アトリエで、さらに集中して制作に取り組めるものと思います!
さらに活動の場を広げて行こうとは思っていますが、今後も静岡市〜浜松市〜豊橋市での活動は続けてまいります。これまでと変わらず、応援をしていただけましたら嬉しいです。
「この世界に愛を (L)」(2014年作品) 額装前の状態
再々申し上げていることですが(笑)「鉛筆にもまだ、出来ることがある..」
鉛筆は筆記用具や製図用具としての王座を失って久しいですが、愛すべき「文房具・雑貨」として、そして何より他の画材との相性に優れ、鉛筆自身もまた可能性豊かな「画材」として、まだまだ新しい未来があると僕は思っています。
「遠く離れて」(2014年作品)
鉛筆のHBとか2Bとかいう硬度の表示は、実は国際基準があるわけではなく各メーカー独自のものであるため、HB同士で比べてもメーカーによって、微妙に濃さや性質が違います。また、芯の材料となる黒鉛や粘土は天然のものであることと、描き味を良くするために各メーカーが独自の材料を加えるなど工夫を凝らしているせいか、いろいろ集めて比べてみると鉛筆は鉛筆でも結構違うものです。鉛筆の種類や形状が違えばもちろん、同じものでも削り方や持ち方、紙との相性や技法で、得られる効果は驚くほど異なってきます。
「何らかの植物:寄り添う 2014 July」(2014年作品)
藤田は鉛筆によって無作為につけた汚れから発想を膨らませたり、あまり注目されない黒鉛粉や水彩鉛筆を駆使して作品を創っています。普通の鉛筆画のイメージとはだいぶ違う描き方をした作品なので、版画や墨の作品を連想させると言われることも多々あります。「どんな作品を描いているの?」と聞かれると説明に困るので、いつも多めに刷っておいた過去の展覧会のハガキを差し上げて「たとえばこんな感じです」なんて言ってるくらいです。とにかく、鉛筆にはまだみんなの知らない可能性があると僕は思います。
いま一番人気のある音楽には、バイオリンが登場することはそう多くはないですが、でもバイオリンを使う音楽は、偉大なクラシック音楽を始め、カントリーやアイリッシュ音楽など、数の記録で「No.1」になることはなくても、決して滅びることはないですよね。ちょうどそのバイオリンのように、鉛筆も独自の居場所があればそれで良いと僕は思うのです。
「音楽が聴こえる」シリーズ (2002年作品)写真は"She sells seashells"展より
やっぱり大切なことは、創造力と感受性なのです。
僕はエレキギターを様々な機材や演奏法を開発してロック・ミュージックの可能性を拡張したアーティストたちのように、鉛筆をオーバードライブさせたいのです。なんてな(笑)。
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この展覧会のための新作大小6点と、今年静岡県下各地で開催した展覧会でお披露目した2014年の作品29点に、懐かしい(?)初個展からのチョイスなど、総計51点を出品します!どの作品も2度と描くことの出来ない紙と鉛筆の一期一会の作品たちです。
年末のお忙しい時期ではありますが、日常の喧騒を離れに来てください。
どうぞお楽しみに!
会場へのアクセスとお問い合わせ先について
art・age Gallery(アート・エイジ ギャラリー)
創業40余年の額縁専門店の(株)東海フレームさんが運営するギャラリーで、1階が額縁屋さんで、その2階がギャラリーになっています。白い壁のモダンな雰囲気のギャラリーです。
浜松からお車でお越しの場合は、国道1号線を西に向かい、豊橋の中心街に入る少し手前の「瓦町」交差点を左折、すぐ次の信号で右折、またすぐ次の信号で左折、道の左側、向山小学校の手前にあるギャラリーです。(※カーナビでは「向山小学校」を目的地に設定すると良いかもしれません。)
電車でお越しの方は、豊橋駅東口の豊鉄バス乗り場からバスがご利用いただけます。
岩田団地線、西口線、天伯団地線、牛川金田線、飯村岩崎線のいずれかにて「商業高校前」で下車、徒歩5分。または、二川線(55, 56, 57系統)「向山小学校北」で下車、徒歩2分でもOKです。
※遠方からお越しの方は念のため事前に再確認されるとよいでしょう。
【豊鉄バス豊橋営業所】0532-44-8410(6:00〜22:00)
●場所 〒440-0861 愛知県豊橋市向山西町3-2 (株)東海フレーム 2F
●電話 0532-55-9988
●営業時間 平日10:00 〜 18:00(最終日は 〜17:00)
●定休日 基本的に年中無休ですが、年末年始にはお休みがありますのでご注意ください。