子供時代の頃のまま時が止まったような愛すべき空間「阿多古館」。
多くのひとに惜しまれつつこの秋、150年の歴史に幕を引くことになりました(るる..)。
この愛すべき空間での最後の個展を、新旧の鉛筆画作品約60点で埋めちゃいます!
題して「"Time Machine Forever"展」です。

※注:本展は既に終了しています。このページは開催時の告知ページです。

"Time Machine (Forever)"展

さようなら、僕らのタイムマシン「阿多古館」..

empty colours (AKIRA FUJITA) : pencil drawings 藤田明鉛筆画展

「"Time Machine Forever"」

「"Time Machine Forever"展」について

知り合いの作家さんにご紹介いただき、僕もこの愛すべき空間をひと月にもわたって独り占めして個展をやらせていただいたその最初が、2007年6月の個展「"Time Machine"」でした。翌2008年6月にも個展「"Time Machine Returns"」をやらせていただき、ご来場のお客さんとまったりじっくりお話をすることが出来る機会が持てたことは、本当に素晴らしい経験でした。この静かな時間は、ずっと続いて行ってくれるかのようにも思われましたが...残念ながら今年が最後となってしまいました。

 「さようなら、僕らのタイムマシン『阿多古館』..」

前にも言いましたが、タイムマシンは過去に戻るだけのものではありません。
タイムマシンは未来へ向かうことも出来るのです。

もしかしたら、タイムマシンに乗って過去に戻るひとも、自分の過去を知りそれを変えることで、より良い未来を得たいと思っているんじゃないでしょうか。自分がどこからやってきたのかを知ることは、どこへ向かっていくのかを知ることと、かなりニアイコールだったりするように思うのです。

懐古趣味なんかじゃなく、もうすぐ死んじゃうかもしれないおじいちゃん作家の功績をまとめるためにやる「回顧展」みたいなんでもなく、自分の立っているところまでの道程をもう一度見つめてから、再び僕は未来を目指します。

 僕がこれまで描いてきたものを通して、
 僕がこれから描いていくものを感じてくれると嬉しいです。

2008年8月の「"Slow Airs #2"」以来、しばらく個展はありませんでしたが、豊橋の作家さんとのグループ展(「カルトン展」と「線の集積展」)や、筑摩書房の広報誌「ちくま」に連載の小説『ピスタチオ』(梨木香歩 先生 著)のための挿画として使っていただくことをペースメーカーとして描き続けた作品群など、悪いけど自分、遊んでた訳じゃありませんでした、はい。

それらの近作と、もちろん描き下ろしの新作、それと何だか「前の作品も観たい」という声が多いようなので、前回・前々回の出品作からのピックアップも含め、大盤振る舞いで行きたいと思ってます。

 もしも、我らがタイムマシン『阿多古館』が光の速度で飛び去るのなら、
 見送る僕らの瞳には、赤方偏移によってわずかに赤みがかかって見えることだろう..

どうぞお楽しみに。

「ギャラリー 阿多古館」とは?

知らないひとのために、も1回説明しときましょう。

清流・阿多古川と西阿多古川が合流する地に、料亭旅館として幕末に創業し、以来150年の歴史を刻む老舗「阿多古館」は、地元の小学生が歴史の社会科見学に訪れることもあるという建物自体が一見の価値ある場所です。現在では平成の大合併によって浜松市の一部となった静かな町ですが、かつては林業の町として栄えた頃の面影を残しています。

晴れれば天竜の山々の緑に囲まれた青い空が抜けるように清々しく、降れば山の頂から真っ直ぐに大粒の雨が降り注ぎ、それが止むと白い霧に煙った中から次第に鳥などの声が聞こえ出します。そして夕方にはお約束のように犬の遠吠えが(笑)。どこか遠くへ旅行にでもやって来たような(※ほんとはここも浜松市内)、それでいて、知り合いのおばあちゃんの家にでも遊びに来ているような、ついつい長居してしまう空間です。

現地へ向かう途中、初めての方は目標物がない田舎の風景が続くので若干心配になるかもですが(笑)、それでもそのまま行きましょう。「上阿多古郵便局」(「下阿多古郵便局」ではなく、そのまた先です。念のため。)が見えてきたらその少し先の右手に、まるで時代を間違っているかのような館が見えてきます。

とにかくこういうところに来る時には通常の時間感覚を忘れた方が良いです。

残念ながら、この秋で閉館してしまうこととなりましたが、最後の館主となった「鈴木一由(すずき・かずよし)」氏は、ゴジラやウルトラQなどの古い特撮映画やドラマなどのフィギュアの熱心なコレクターで、そのコレクションはものすごい数に上ります。赤塚不二夫など昔のマンガにも詳しい詳しい(笑)。上手いことお話しできる機会があったら、ラッキーですよ。今回もまたコレクションの中から選んで僕の作品と共に展示して頂く予定です。

【詳しくはこちらを】
ギャラリー阿多古館
 浜松市天竜区西藤平288 -->「阿多古館までのアクセス」・「Googleマップ
 〔電話 (053)928-0025〕

で、最後に"開催要項"というやつ.. お気軽にお立ち寄り下さい。

"Time Machine (Forever)"展

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