老舗の料亭旅館をそのまま利用したユニークなギャラリー・スペース「ギャラリー阿多古館」(静岡県浜松市天竜区西藤平)にて、「"Time Machine"展」(2007年6月)からちょうど1年ぶり2回目、通算で10回目の個展を開催します。
旧・天竜市の古き良き時代の趣をとどめるレトロな日本建築を、新旧の鉛筆画作品で再び埋めてしまいます!題して「"Time Machine Returns"展」です。

※注:本展は既に終了しています。このページは開催時の告知ページです。
"timemachine" 藤田明鉛筆画展
清流・阿多古川と西阿多古川が合流する地に、料亭旅館として創業し150年の歴史を刻む老舗「阿多古館」は、地元の小学生が社会科見学に訪れることもあるという建物自体が一見の価値ありです。現在では平成の大合併によって浜松市の一部となりましたが、古くから林業の町として栄えたこの静かな町に、森林浴兼ねてぜひぜひ。(@_@)/

empty colours (AKIRA FUJITA):pencil drawings 藤田明鉛筆画展

「"Time Machine Returns"」

「"Time Machine Returns"展」について

バットマン映画の続編みたいに、昨年の「"Time Machine"展」の続編ということで、"Time Machine Returns"とゆうことにしました。「タイムマシンの逆襲」とか「帰ってきたタイムマシン」とかも考えたんですけどね(笑)。
 
実はこないだ、思いきって引越しをしました。今まで約12年住んでたトコは、描いた絵とアホほど大量の本やCDなどの資料でもって手狭になっていたのです。はじめはアトリエ用にボロアパートを借りようとか、作品とかを収納する倉庫を借りようとか言ってたんですけど、結局、少し家賃をプラスして広いところに移る方が安くて都合がいいやってことになったのです。いま「描くための要塞(!)」兼「癒しの空間」兼「普通に生活出来るところ(笑)」にすべく整備中です。

この12年、携帯電話やインターネットの普及をはじめとして、世の中が大きく変わりましたよね。僕自身も、何度か仕事を変わったり、人間関係や生活スタイルが激変しました。そんな中でもやはり一番大きな変化は、楽器を鉛筆に持替え、『音楽を描く』ようになったことでした。

引越しに伴う片付けをしていて、画集や美術書、さまざまな種類の鉛筆や紙や道具類、それとこれまで描いてきた絵が、いろんな意味でいまの自分の生活の中心にあることがよく分かりました。と同時に、古い写真や友達からの手紙、作品制作のためのメモや記録の類い、もう観なくなっていたビデオ、忘れていた本や資料などとも対面しました。

それは、タイムマシンに乗って、過去と現在を行ったり来たりしながら、自分がいったい何で出来ている人間か、どこへ行こうとしている人間か、そして、それがいかに愚直なほど変わっていないかを、あらためて考えさせられる作業でもありました。

そんなわけで、タイムマシンがまた戻って来ました。

今回も前回同様、これまでの作品を軽く振り返りつつ、新作もカマしつつの展覧会を予定しています。新しい環境で描いた作品は、例の「紙の無意識」・「水の無意識」といった特殊技法を使いつつ、尊敬する巨匠たちや周囲の作家仲間からの影響、民俗学や考古学やサイエンスに対する興味、植物や鳥や音楽のモチーフが、これまでより渾然一体となってきているようにも思います。でも、自分でもサキユキフトウメイなままですが。

それでも、タイムマシンは再び未来へ向かうのです。
どうぞ、お楽しみに。

「ギャラリー 阿多古館」とは?

今回の会場「ギャラリー阿多古館」はいわゆる美術画廊とはちょっと趣が違います。前回のご紹介の繰り返しになりますけど、知らない方のためにもう一度ご説明しましょう。

浜松駅方面からだとちょっとしたドライブになりますが、天竜川にかかる鹿島橋を天竜方面に渡らずに、そのまま天竜川沿い・道なりに熊(くんま)・東栄方面へと行きます。道はうねうねするものの、とにかく道なりに進んでいただくと、次第に同じ浜松市内とは思えない清々しい山並みとのどかな風景が見えてきます。

途中、目標物がない田舎の風景が続くので若干心配になりますが(笑)、それでもそのまま行きましょう。「上阿多古郵便局」(「下阿多古局」ではなくて、そのまた先ですよ。念のため。)が見えてきたらその少し先の右手に、まるで時代を間違っているかのような館が見えてきます。

阿多古川は天竜川にそそぐ支流で、近年はキャンプ場としてにぎわうスポットもあるみたいですが、かつては、この清流の豊かな自然のもとで鮎やモズクガニなどを獲る漁業も盛んであったといいます。また旧・天竜市(現在の浜松市天竜区)は大部分が森林地帯で、その林業は全国的にも有名ですね。

そんな産業が現在よりもずっと華やかだった時代、羽振りの良い旦那衆が集まって夜な夜なお酒や芸者遊びに興じた場所のひとつがこの「阿多古館」であったということです。
料亭旅館としての創業は今から150年前。残念ながら現在では旅館としては営業していませんが、当時のままの骨董品のような古びた建物をそのまま活かして「ギャラリー阿多古館」が開設されています。

僕の展覧会中には引っ込めてしまうかもしれませんが、館内には代々館主の蒐集した書画・古器・民芸・アンティークなど、昔の面影いっぱいのレトロなモノがちりばめられています。

また、現在の館主「鈴木一由(すずき・かずよし)」さんは、ゴジラやウルトラQなどの古い特撮映画やドラマなどのフィギュアの熱心なコレクターで、そのコレクションはものすごい数に上ります。赤塚不二夫など昔のマンガにも詳しい詳しい(笑)。上手いことお話しできる機会があったら、ラッキーですよ。今回も、コレクションの中から選んで僕の作品と共に展示して頂く予定です。

館内では「なつかしの中華そば」などお食事も出来るのですが、何せ「※不定休(事前にご確認ください)」とかいう調子の、のんびりした営業をしているところなので、何か食べたいひとはあらかじめ電話で確認してから来ていただく方が無難です(笑)。「こんな営業の仕方でやっていけてるのだろうか?」とひとごとながらちょと心配になりますが、あんまり気にしてないようです(笑)。

とにかく、こういうところには、ぜひ、いつもとは違う時間感覚でお越し頂きたいものです(笑)。

【詳しくはこちらを】
ギャラリー阿多古館
 浜松市天竜区西藤平288 -->「阿多古館までのアクセス」・「Googleマップ
 ※事前に営業時間やお食事の有無を確認した方が良いです。〔電話 (053)928-0025〕

で、最後に"開催要項"というやつ.. お気軽にお立ち寄り下さい。

"Time Machine Returns" 藤田明鉛筆画展

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