同じ会場で開催した前回の展覧会が「"Slow Airs"展」というタイトルでしたので、今回は「"Slow Airs #2"」("スロー・エアーズ・ナンバー2")といたしました。
「エア」とは英語で「空気」という意味もありますが、アイリッシュ音楽でノン・ビートの静かな器楽曲のことを「Air」といいます。今回はその「第2番」ってとこです。
繰り返し言って来た通り、僕は「エア」だけに限らず、広くアイルランド音楽やロック・ミュージックなど今まで聴いてきた音楽に大きな影響を受けてきました。
旅をしているあいだも、描いている間も、他のことをしていたり、何にもしていない時でも、僕の頭の中ではいつも音楽が回っています。僕にとって絵と音楽は同じコインの表と裏。眼で観るか耳で聴くかの違いはあれど、同じカミサマの2つの化身。全く同じ価値のあるものに思えるのです。絵と音楽とに色々な想いを重ねながら描いてきました。
音楽がそうであるように、頭での理解や言葉での説明をバイパスして、ココロの中に直接響いて行くような絵が描けたらと思っています。
前回の「"Slow Airs"展」は、永年の夢であったイギリスとアイルランドの石の遺跡の旅(詳しくは『UK+Ireland Tour : 2007 Summer「旅のオスソワケ」』を参照)の興奮と感激の中で準備した割と楽しい感じの作品が多い展覧会でしたが、実は、会期中に長く入院していた親父が逝きました。
親父は僕とは価値観が全然違うひとでした。
だから僕らは決して良い関係の親子ではありませんでした。そして、それはもう永遠に変わることはないのだと分かりました。それでも、目指すもの自体はまったく違うものであったとはいえ、志半ばに倒れた親父の無念を想う時、僕の中で、見えないスイッチが入ったのでした...
そんな親父のことや、音楽やケルトや考古学への興味を、あえて描こうなどとはしなくても、ニュートラルな気持ちで紙に向かい、「紙の無意識」・「水の無意識」という技法に身を任せて描いて行くと、それらは僕自身でも思いもかけなかったカタチで紙の上に結晶して行きます。
もしも自分の中に「何か」があるのなら、その「何か」は自然ににじみ出てくるものなんだなあと、紙の中から掘り起こしたイメージを眺めて、とても不思議に感じになります。先のことは分からないけれど、どんどん描いて行くつもりです。
「水の無意識」と呼んでいる技法による作品で、これまでの作品展に出したもので言うと『沈没船/水中考古学』・『RadioWave/星への旅』・『出発の日』といったあたりの作品からだんだん出てきた、鉛筆らしくない奇妙な質感の作品など新作10数点と、近作からのセレクションで25点ほどの小品で構成する予定です。
それでは、「"スロー・エアーズ" 作品第2番」、どうぞ、お楽しみに。
店内にはオーナーがヨーロッパ中から集めた沢山のカップのコレクションがあり、カウンターの後の棚やショーケースに入っていて、眺めるだけでも壮観です。でも実はそれらマイセンやリチャード・ジノリなどの名窯のカップは、好きなものを選んで、実際にお茶を飲むことが出来るのです。次に来店した時、以前に使ったカップを覚えてくれているのも嬉しい驚きです。
珈琲は厳選された良質の豆を豆の特性を活かして自家焙煎しているそうで、注文を受けてから豆を挽いて一杯一杯ていねいに抽出してくれます。僕は珈琲を入れてくれてるところを観るも好きですね。紅茶は定評ある大阪のティーハウス「ムジカ」の茶葉を使用し、ポットでたっぷり提供してくれるので、ストレートやミルク入りなど飲み方を変えて楽しむことも出来るでしょう。
ケーキやスコーンなど軽食の他、お食事も出来ます。一般の画廊よりも遅い時間まで営業してくれていますので、平日でも会社帰りにお食事ついでにぜひ。
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