豊橋の実力派ベテラン作家3氏とともに「ギャラリー風蘭」(浜松市)さんで開催するグループ展に参加いたします。会期が短いですので是非お見逃しなく!

※注:本展は既に終了しています。このページは開催時の告知ページです。
線の集積展

何だか豊橋の作家さんとはご縁があるようで、半年前の2008年11月には豊橋の「ギャラリー48」さんで4人の若手作家氏と「カルトン展」を開催したばかりですが、今度は実力派のベテラン作家3氏とのグループ展を行うことになりました。前回は(実績はともかくとして)年齢では一番上でしたが、今度は自分が一番下です(笑)。

墨・INK・色鉛筆そして鉛筆といった、各作家が得意とする画材で独自の世界観を追求するドローイング系の作品展であることから「線の集積展」と題されることになりました。

大野俊治 大手京子 鈴木敬三 藤田明

「線の集積展」

「線の集積展」について〔文章:大野俊治 氏〕

絵を描くという行為において重要なのは
画材、つまり何に何で描くかということです。
画面は紙か、布か… 道具は筆か、ペンか…
材料は顔料か、墨か、あるいはコンテや鉛筆を使うのか…
そして定着させる溶剤は油か、膠か…など選択肢は多様です。

そのなかに、木炭や鉛筆を使って描くデッサン(仏:Dessin)という
ベーシックな表現方法があります。この手法は素描ともいわれ、
線画はドローイング(英:Drawing)ともいわれています。

人体や風景など目にみえるものを描くとき、
西洋のデッサンやそれを手本とした日本のデッサンは、
線描であっても形態表現が目的であり、
形象や陰影を尊重しながら描かれます。

これは単純に対象のバランスやコントラストを忠実に写し取るだけでなく、
複雑に交錯する線の諧調によって、
対象の持つ性質(質感や量感)さえも表現することになります。

ここで取り上げる4人の作家は、この基本形を出発点としながら、
目に見える以外のものも含めて、
それぞれ得意とする素材[INK・色鉛筆・墨・鉛筆]を駆使し、
<抑揚のある線><短く折り重なる線><溶け込む線>など
バリエーション豊かな『線の集積』によって、
独特な世界観を創り出しています。

従来のデッサンやドローイングにみられがちな
エスキスとしての要素は払拭され、
独立した4つの個性として表現されています。

その違いを比較しながら、じっくりとご鑑賞ください。

出品する作家さんについて

僕の知っている範囲でのプロフィールと、作品の個人的な印象です...

大野 俊治(おおのしゅんじ)愛知県豊橋市生まれ 現在も在住
从会(ひとひとのかい)会員・豊橋市美術博物館主任学芸員。人間の心の中の欲望や畏れなどを、ややおどろおどろしく奇怪な姿をした人物で描く日本画家。岩絵の具による大作も手がけたが、近年は茶系のインクや墨を用いたカードサイズの小品や、仏の姿を小さな判子に彫った作品なども手がけている。
-->「略歴」(PDF 78KB)

大手 京子(おおてきょうこ)1956年栃木県生まれ 豊橋市在住
23歳で独学で描き始め、特定の団体に所属することなく、銀座・青木画廊をはじめ、京都・愛知・浜松などで個展を多数開催している。シュルレアリズムの影響を感じる幻想的な作風で、人物・植物・虫・魚などが混淆した独自の世界を、女性らしい色調の色鉛筆で描いている。
-->「略歴」(PDF 60KB)

鈴木 敬三(すずきけいぞう)1959年愛知県宝飯郡小坂井町生まれ 豊橋市在住
パンリアル美術協会会員、絵画造形教室アートスクール・クレヨン主宰。墨を用いた日本画家ではあるが、極細の面相筆を使い、ペン画や版画作品にも通じる独特の描画法を得意とする。近年は積み重なった石を擬人化したようなモノクローム調の作品を一貫して描き続けている。
-->「略歴」(PDF 68KB)

藤田 明(ふじたあきら)1967年宮崎県延岡市生まれ 浜松市在住
所属する団体やめぼしい受賞歴はなし。ロック・フリークなWebデザイナー。原始美術やケルト文様、音楽・サイエンス・博物学などにインスパイアされた鉛筆画を描く。紙の上に作った汚れから発想を膨らませて描いていく技法「紙の無意識」などを用いている。
-->「略歴」(PDF 74KB)

で、最後に"開催要項"というやつ.. お気軽にお立ち寄り下さい。

線の集積展

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