デッサンやスケッチをするときに、画用紙をイーゼルに立てるための背板にしたり、その作品を挟んで収納しておくのに使う大きな厚紙のボードを「カルトン」といいます。
僕たち5人は大体同じ位の年齢ですが、使う画材も、描いているテーマやそのスタイル、そして経歴や目指している方向性も色々です。でも、賞を取ったり美術団体に属したり、漠然と展覧会を繰返しているだけでは、何だか未来が見えないことに疑問符を持っている作家である、ということでは共通しているなにかがあります。
今回この5人で、これからずっと共に活動していくグループのようなものを結成したわけではないのですが、それぞれのポリシーや個性を尊重し合いながら、共に向上していける機会として、ひとつのグループ展を開催することになりました。
それはちょうど、様々なデッサンや雑多な資料を、ばさっと「カルトン」に挟んで束ねておく状態に、ちょっと似ているかもしれません。
僕なんかよりもずっと優れた実績がありながら、でもそれを鼻にかけたり安住してしまうことなく、意欲的に活動を続けている仲間に声をかけてもらえたことを嬉しく思います。
僕は「僕」のままで参加します。
これまでやってきたことの延長線上で、仲間に恥ずかしくない作品を出そうと思っています。他のひとの作品も楽しみにしています。どうぞ、お楽しみに。
僕の知っている範囲でのプロフィールと、作品の個人的な印象です...
浅野 高延(あさのたかのぶ)1972年生 豊川市在住
新制作会員。廃材の集積している様子や植物のある風景など、細かく複雑なモチーフを迫真のリアリティで描き出している。実際にものを見ながら描いているわけではないそうだが、確かな観察力と巧みな描写力で、特に大きいサイズの作品は圧倒的な迫力がある。
「新制作Webサイト」http://www.shinseisaku.jp/
陶山 傑(すやままさる)1974年生 豊橋市在住
春陽会に出展。油彩でエルンスト、マグリット、ヴァロなどを連想させるシュールな世界を描いている。また、ユーモアのセンスも感じられる作品。落ち着いた色調とバランスの良い構成が特徴で、比較的コンパクトなサイズの作品を得意とするようだ。
「陶山傑Webサイト」http://www.geocities.jp/amrsuy/index.html
森川 渉(もりかわわたる)1975年生 宝飯郡小坂井町在住
パンリアル美術協会会員。日本画家、幼稚園等で絵画講師を務める。ブルー系を基調にした人物画作品が多く、独特の物語性を感じる静かな世界を描いている。日本画を学んだ経歴の持ち主で、岩絵具を使用するものの、伝統的な日本画から自由に飛躍している作品。
「パンリアル美術協会Webサイト」http://www.panreal.net/
森田 靖久(もりたやすひさ)1972年生 豊川市在住
国画会準会員、美術学芸員。国展、熊谷守一大賞展、浜松全国絵画公募展、上野の森美術館大賞展、星野眞吾賞展ほかそうそうたる受賞歴を持つ。不思議な生命体のような有機的な形態が画面に躍動する独特の世界を描いている。彼もまた日本画らしくない日本画家。
「森田靖久Webサイト」http://web.mac.com/moritayasuhisa/
藤田 明(ふじたあきら)1967年生 浜松市在住
所属する団体やめぼしい受賞歴はなし。ロック・フリークなWebデザイナー。原始美術やケルト文様、音楽・サイエンス・博物学などにインスパイアされた鉛筆画を描く。紙の上に作った汚れから発想を膨らませて描いていく技法「紙の無意識」などを用いている。
「藤田明Webサイト」http://www.empty-colours.com
会期中の11/8(Sat)17:00から、展覧会の会場である「ギャラリー48」にてレセプション・パーティを行います。参加は無料、どなたでも歓迎です。
軽食をご用意していますが、お一人一品なにかお持ちよりいただけるとうれしいです。
お越しになる方は、森田さんか藤田あてに、事前に人数をお知らせいただけると準備の都合上、大変助かります。
「ギャラリー48」
〒440-0804 愛知県豊橋市呉服町48 -->「Googleマップ」
TEL 0532-54-4848
※JR豊橋駅から徒歩約15分 ※市電 札木から徒歩1分
※NTTの大きなビルのそばにあるJOMO(ガソリンスタンド)の隣
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