2007年8月の永年の夢だった「英國・アイルランド旅行」のあと、いずれ何か自分の中からその影響が出てくるのではないかと、10月に"Slow Airs"展、翌11月に"hide-and-seek 3"と連続して開催し、加えて、劇団M-planetさんの公演「エレガント・コープス」のお手伝いなどもして、も訳分かんない忙しさに自ら飛び込んでまいりました。
にも関わらず、そのまんま怒濤の如く新春1月から豊橋市にて"beautiful barbarians"展を開催します。通算9回目の個展ですが、豊橋では初めての開催となります。

※注:本展は既に終了しています。このページは開催時の告知ページです。
"beautiful barbarians" 藤田明鉛筆画展
ふー、いろいろなことが重なったとはいえ、こんな無茶なスケジュールではもうやりません、やれません、僕が大馬鹿野郎でした。ごめんなさいー(笑)。
でも自分を追い込んで行くなかで「紙の無意識/水の無意識」によって浮かび上がるイメージは、僕のコドモの頃からの考古学や原始美術への興味と憧憬を、よりクリアにしてくれたような感じになってきました。
以前からケルトや縄文・旧石器の作品を描いていました。豊橋の皆さんには初めましてですので、旧作からもそのあたりの作品を引っ張り出して観ていただこうと思っています!

empty colours (AKIRA FUJITA):pencil drawings 藤田明鉛筆画展

「"beautiful barbarians"」

「"beautiful barbarians"展」について

真の意味での人類の誕生は、単純に類人猿が二本足で立ち上がった瞬間ではないように僕は思います。

成長していく脳は生きて行くための知恵を身に付け、自由になった手は生きていくための道具をうみだしました。でもさらにそれに飽き足らず「絵」に象徴されるような「生活に必要のない」ものごとにまで関わり始め、願望や畏れや喜びなどを重ね合わせたファンタジーの世界に羽ばたき始めたときこそ、人類が、他のどの生き物とも違う「人間らしさ」・「人間性」のようなものに目覚めたときだと言って良いのではないでしょうか。

歴史の教科書の一番始めに載っていた、ラスコーやアルタミラの洞窟壁画を憶えていますか。僕は数年前まで、あれは洞窟の奥のドーム状になった空間にある平らな壁に描かれたものだと思っていました。でも専門書によると、あの絵は平らな壁に描かれたものだけではなくて、自然の壁の凹凸を利用して、例えば岩の膨らみを動物の腹部に見立てたりして描いてあるのです。松明を持って洞窟に分け入った太古のひとびとは、その場所に本当にビゾンや馬や牛の姿を見たのです。

え"!?それって、僕が紙の汚れから描いて行く『紙の無意識』とか、シミか描いて行く『水の無意識』という技法と同じじゃない!...てゆうか、僕が原始人と同じ発想で描いているってことですね。

先史時代の美術は、時代や地域・風土が異なると描かれているモチーフや使われる道具などにはさまざまな違いが見られます。それでも、時間と空間の違いを越えて、どこか似通っている点も多々感じられます。それは単に描く技術が未熟であったという事だけでは片付けられない何かがあるように、僕は感じるのです。もしかしたら、最初期の人類が抱いていたヴィジョンやメンタリティのようなものは、比較的近しい共通のものから出発したのかもしれないと。

そのように考える時、洞窟に描かれたり岩面に彫込まれた奇妙な美術は、「麗しき野蛮人たち」の「人間」としての最初の雄叫びが結晶したものであったといっても、過言ではないのではないかと思うのです。

それはまだ、高度な哲学や深遠な宗教や明解なサイエンスが生まれる前で、ましてや美術の理論や"常識"が確立するはるか以前のものだとしても、まさにそれ故に、同じ「人間」である現代の僕たちにも不思議な感動を与えてくれるのでしょう。


何だか話が大きくなってしまいましたが、ケルトから出発して縄文や旧石器時代の遺物などに関心を寄せて描いて行った作品を、新旧織り交ぜて展示したいと考えています。

どうぞお楽しみに!

「art・age Garelly」(アート・エイジ・ギャラリー)とは?

創業30数年の額縁専門店の(株)東海フレームさんが運営するギャラリーで、1階が額縁屋さんで、その2階がギャラリーになっています。白い壁の明るいモダンな雰囲気のギャラリーです。知人の展覧会で初めてうかがって、こういうところでやらせてもらえたら良いなーと、勝手に思っていたところ、有り難いことに個展のお話をいただきました。

浜松からだと、国道1号線を西に向かい、豊橋の中心街に入る少し手前の「瓦町」交差点を左折し、一方通行が多くて少し分かりにくですが、向山小学校のすぐそばにあるギャラリーです。

築150年の歴史ある日本建築を活かしたギャラリー『阿多古館』、クラシックとアートの香り漂うカフェ『Scene』、絵本と雑貨の可愛いカフェ『Orga'n Son』と、それぞれにユニークな空間で、その空気感と調和・共存させるような個展が続きましたが、今回は久しぶりに本格的な「画廊」での開催です。遠慮なく自分のイマジネーションをぶつけたいと思います。

【詳しくはこちらを】
art・age Garelly」(アート・エイジ・ギャラリー)
 ※ホームページは残念ながら現在休止中だそうです。
 〒432-8036 愛知県豊橋市向山西町3-2 (株)東海フレーム 2F -->「Googleマップ
 豊橋バス「商業高校前」下車 徒歩5分 TEL 0532-55-9988
 営業時間 10:00 ~ 18:00(会期中無休 最終日は16:00まで)

最後に、"beautiful barbarians"展の開催要項:どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

"beautiful barbarians" 藤田明鉛筆画展

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