藤田明 鉛筆画個展
"Overdrive IX"
empty colours
(AKIRA FUJITA)
pencil drawinsgs

2020.12.30(Wed)-2021.2. 7(Sun)
10:00-18:00 *12/31-1/5は休廊
※最終日は少し早く終了します。
豊橋市 art・age Gallery

藤田明 鉛筆画個展
"Overdrive IX"

鉛筆にもまだできることがある..

愛知県豊橋市のart・age Galleryさんにて12回目、通算では39回目となる鉛筆画個展 "Overdrive IX"を開催させていただきます。

依然として新型コロナ感染の不安があるため、ご来場いただくことは難しい状況ですが、中止や延期ではなく発想を切り替えて、この特設サイトにて、作品や鉛筆の情報発信をすることにいたしました。

またこのサイトにより、通常時でも会場まで来ていただけない方々にも、お楽しみいただけるようにしてしまおうと考えました。

今回も会場では通常通り作品の展示をしております。単なる白黒ではない鉛筆と紙が織りなすグレースケールのトーンの多様性や、黒鉛粒子のきらめきを、(本当は)間近でご覧いただきたいものです。でもその代わりというか、少し違う角度からのご紹介が出来ればと思います。

ギャラリーでも感染対策に配慮はしておりますが、まあ今回はともかく、次の機会には、是非観に行ってやろうなんてお感じいただければ嬉しいです!

〔追記:2021/01/13〕
緊急事態宣言が愛知県を含む11都府県に拡大されました。
うーん、残念ですが無理はしないことにいたしましょう。
(´・_・`) また機会はありますのでね!


個展のタイトルは"Overdrive"とは、元々は英語で「酷使する」ことを意味しますが、ロック・ミュージシャンたちが、アンプやエフェクターを駆使して生み出したパワフルなサウンドのことを「オーバードライブ・サウンド」などとも言います。

ちょうど彼らがロックの世界で魅力的なサウンドや演奏技術の探究をして行ったように、鉛筆画の可能性を大胆に拡張してやろうという試みで、毎回趣向を凝らした展覧会となっています。

僕の鉛筆画作品は、黒鉛筆・水彩鉛筆・黒鉛粉を駆使して、新たな技法と発想で描いた、もはや「鉛筆画」と呼んでも良いものなのか、自分でも分からない(笑)作品です。

時間も空間も超えて、お近くの方も遠くの方も、
面白がっていただけたら嬉しいです。
どうぞお楽しみに!

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藤田 明
emptycolours (AKIRA FUJITA)
2021年1月9日

藤田明 鉛筆画個展 "Overdrive IX" DMハガキ
藤田明 鉛筆画個展 "Overdrive IX"会場風景

紙の無意識/水の無意識

壁のシミや床の汚れなど、芸術作品のように鑑賞する対象ではなく、本来は何の意味もないものでも、眺めていると何かのカタチに見えてくるという経験をしたことはありませんか?

夜道で樹木の影が不気味な魔物に見えたり、形を変えて行く空の雲に様々な空想を重ねたり…ひとの眼やココロには、とらえどころのない状態のものからでも、「何か」を見つけ出す性質があるようです。

僕は、その不思議な性質を全面的に信頼して描くようになりました。

鉛筆で汚した紙が何に見えるかを観察することから描いてゆく技法を、『紙の無意識』と名付けました。その応用で、水彩鉛筆や黒鉛粉を水で溶かした「黒鉛水」によるシミのようなものから出発する場合には、『水の無意識』などと呼んでいます。技法というより、発想法のようなものなのかも知れません。

これらの技法によって生まれて来る作品たちは皆風変わりですが、いわゆる抽象絵画とも、僕の想像の世界を描き込んでいて行ったものとも違います。説明しにくい感覚なのですが、僕自身の想像力や描く技量を超えて、思いもよらぬかたちが現れ出るのです。それはまるで、紙の中に元々埋まっていたイメージを、鉛筆で発掘して行くような感覚なのです。

そんな描き方なので、僕の絵には構図や立体感や陰影など、おかしなところがいっぱいあると思います

それでも僕の描いたなんだかわからない変てこな絵が、観てくれるひとたちの感性や想像力を刺激して、それぞれに「何か」に見えてくれるのなら、ステキなことだと思って描いています。

- - Empty Colours (AKIRA FUJITA) 2007/2021年

鉛筆にもまだできることがいっぱいあると思うんたよね

鉛筆は鉛筆でも、別の鉛筆

僕が作品制作に使うのは黒い鉛筆ばかりです。
HBとか2Bとかがあるやつです。

黒鉛筆の芯は、黒鉛(グラファイト:炭素の結晶の一種)と細かい粘土、水などを混ぜ合わせて成形したものを高温で焼いて作られます。黒鉛と粘土との配合比の違いで、硬くて色の薄い鉛筆から柔らかくて濃い鉛筆まで、硬度/濃さの異なる鉛筆が作られます。

色鉛筆やパステル鉛筆、水彩色鉛筆とかカーボン鉛筆・チャコール鉛筆など、いろんな素材や色調の鉛筆が世に出回っています。これらの鉛筆にも「黒」がありますが、黒鉛筆とは色調や質感が全く別ものです。消しゴムで消えにくいことなど性質も異なり、描き味や芯の匂いも全く違います。こういった材料が異なる鉛筆は使っていません。何故か黒鉛の鉛筆に特に惹かれるのです。

一方、木軸の黒鉛筆はもちろん、黒鉛素材の画材であれば、「鉛筆」の仲間だと考えています。その意味での「鉛筆」も、結構いろんなものがあります。

ホルダー式や芯だけの鉛筆、チョーク型のものや黒鉛粉、水彩鉛筆、黒鉛粉などを、表現の可能性を求めて海外からも集めたています。黒鉛粉などは、本来画材として売られているものではないものにも手を伸ばしています。

鉛筆は鉛筆でもそれぞれ個性があるのです。尖った鉛筆としばらく描いて芯先が丸くなった鉛筆とでは描き味が全然違いますよね?鉛筆は削り方や持ち方、力の入れ方などで表情が変わります。使う紙や技法が異なればその効果も劇的に変わります。

だから眺めているだけでもワクワクします。そしてその創造の妄想は、やがて本当に作品になっていくのです。

"Overdrive IX"

本展には全て2020年制作の45作品を出品します。
(6点組、5点組の作品をばらすと54点)
うち32点は初公開の新作で構成します!

  • All
  • 生活
  • 考古学
  • 天文学
  • COVID-19
  • Freedom
  • 好奇心
  • 物語
  • その他
portrait by AYUMI SODA

About Me

藤田 明(AKIRA FUJITA)

1967年宮崎県延岡市生まれ、東京育ち、現在は静岡市在住
1991年成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科卒
2003年初個展 Gallery Coty (浜松市)

少年時代から音楽やアートとサイエンスに好奇心旺盛な人間でした。特に、ロックミュージックや民族音楽、シュルレアリズムなど20世紀前後の芸術と原始美術、ケルトなどの装飾美術とCGなどからは大きな影響を受けました。

1999年頃から、人物画や風景画ではなく、音楽や考古学・天文学などへの興味・関心を題材とした、黒鉛筆のみで制作した独自の鉛筆画を個展やWebサイトで発表するようになりました。

近年は、黒鉛筆で無作為に汚した紙の汚れから発想を膨らませて描いて行く「紙の無意識」や、水彩鉛筆や黒鉛粉を水に溶いた液によるシミを観察することから描いてゆく「水の無意識」といった技法/発想法を用いるなど、「鉛筆画」の一般的なイメージとは一線を画す作品に取り組んでいます。

鉛筆買い過ぎだろって?

何か新しい表現につながらないかと考え、世界中から良い鉛筆を集めています。
一般筆記用の安価な鉛筆や、キャラクターの絵がついているような鉛筆には興味はなく、黒鉛芯の品質が高い物、各メーカーのプロ用の鉛筆を買い集めています。

とりあえず使う1本の他に、予備や撮影用として使わずに残しておくストックも何本か..などといった調子で最低3本ずつは買っていくことが多いので、既に使い切れないほどの数になっています。無駄にしたくないものです。

鉛筆のコレクターじゃないんだけど増えてっちゃったのね(笑)

絵描きなら普通は「描く技術」、いわゆるデッサン力を磨くものであるところを、僕は性質の違う鉛筆と紙の相性によって生まれる偶然の効果を生かして描く事に傾斜して行きました。

木軸鉛筆

基本となるのは木の軸に芯を挟んだ、いわゆる「黒鉛筆」です。HBとか2Bとか5Hとかいった色の濃さ/芯の硬さは、黒鉛(炭素の結晶)と粘土の配合比で決まります。メーカーによっては20硬度前後のラインナップが揃っています。鉛筆画用や硬筆筆記用として芯が通常より太い製品もあります。削り方や技法、紙との相性などによって同じ鉛筆でも描き味が大きく変わるのが興味深いです。
*「木軸鉛筆」というのは他の鉛筆と区別するための僕の造語です。

ホルダー式鉛筆

木軸鉛筆と同等の2mmからもっと太い5.6mmくらいまでの黒鉛芯をホルダーに収めた鉛筆も愛用しています。専用の削り器を使うと、非常にシャープに削ることが出来ます。同じ芯でも、削り方やホルダーを変えると描き味が変わります。

全芯鉛筆・チョーク型

木部が無く、芯だけで木軸鉛筆と同じくらいの太さの鉛筆は、持ち方を変えて幅広い面積を塗ったり、削って粉にして擦り付けることでユニークな効果を得ることが出来ます。チョーク型や塊状の製品もあります。

水彩鉛筆

あまり使っている作家さんを見かけませんが、水彩鉛筆というものがあります。鉛筆で描いた後に水筆でなぞると、芯が溶けて水彩画のようになる、という製品ですが、僕は固形水彩や顔料のように使って特殊な技法に活用しています。

黒鉛粉

鉛筆の黒い色の素である黒鉛の粉は、他の色の顔料と同様に画材店で手に入ります。黒鉛は天然の炭素の結晶ですが、粒子の大きさや形状などによって色味や性質がだいぶ違って感じられます。工業用の黒鉛粉も入手して使っています。

黒鉛水

黒鉛粉を水に溶いて、定着させるために膠やアラビアゴムメディウムを用いて独自の絵具を作って描くこともやっています。墨液のようなものになると思うかもしれませんが、黒鉛粉は墨よりも粒子が大きいため、独特の模様のような質感が生じることがあり、僕の発想の源になっています。

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擦筆・消しゴム・芯削器

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17

生産国

71

メーカー(ブランド)

1,180

種類

7,000

総本数(2020年12月現在概算)

世界の鉛筆メーカー

お気に入りの鉛筆メーカー16社の製品をご紹介。
それぞれ描き味・色調・性質に個性があります。
もちろん、この他にも優れた製品があります。

Derwent

ダーヴェント

Faber-Castell

ファーバー・カステル

Mitsubishi

三菱鉛筆

Cretacolor

クレタカラー

Koh-i-noor

コヒノール

General's

ジェネラル

Lyra

リラ

Staedtler

ステッドラー

Mont Marte

モンマルテ

Conté à Paris

コンテ・ア・パリ

Caran d'Ache

カランダッシュ

Winsor & Newton

ウィンザー&ニュートン

Tombow

トンボ鉛筆

Van Gogh

ヴァン・ゴッホ

Viking

ヴァイキング

Arteza

アルテザ

Access

新型コロナの心配がまだ払拭されていない時節柄、
無理にご来場をお願いするものではないのですが、
会場では通常通り作品展示を行なっております。

会場の模様はFacebookなどでも情報公開して行く予定です。

今回の個展に際し、ご理解・ご協力をいただきました関係各位、
日頃から応援していただいている皆様に、
ココロから感謝申し上げます。

愛知県豊橋市向山西町3-2
(株)東海フレーム 2F

0532-55-9988
10:00 ~ 18:00
*12/31〜1/5はお休みです。